お好み焼きの違いはどこで生まれたのか

仕事などで大阪に行った後に広島に出張に行けば、お好み焼きに出くわすと思います。

この2つは名前こそ同じお好み焼きではありますが、中身というよりは具材に違いが生じているのです。

今回はお好み焼きの違いはどこで生まれたのか、その点を中心に解説していきたいと思います。

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そもそもお好み焼きの原点・由来とは

広島や関西にお好み焼きが伝わる前に、すでに東京でお好み焼きが作られていました。

これは池田弥三郎氏が『私の食物誌』という書物に記載していて、多くの学者がその起源説を採用しているぐらいです。

後々に大阪を中心とする関西風お好み焼きと広島周辺に伝わる広島風お好み焼きに分類されるという流れにつながるのです。

広島風とは

<引用元:http://www.okonomiyaki-tomato.com/>より

広島風お好み焼きの特徴は、鉄板にお好み焼きの生地を円形にのばして、その上にキャベツ・もやし・豚肉・焼きそば・卵などを重ねて焼いていきます。

これらの具材を上に乗せた後で、されに繋ぎとして上から少し生地を垂らし、ひっくり返します。

焼き上がったらマヨネーズとソースを交差するようにかけて、鰹節を少々ふりかけたら完成です。

鰹節の代わりに紅ショウガを代用するお店もあります。

そして広島風お好み焼きの最大の特徴は上がお好み焼きで下が焼きそばの構図となっていることが多いです。

ちなみにソースは甘めになっていることが多いです。

関西風とは

<引用元:http://okonomiyaki-teppanyaki-miyako.net/>より

広島のモノと似た具材を使用しますが、具材も生地の中に練りこんでから焼き始めます。

いわゆる『混ぜ焼き』です。

表と裏を焼き目を入れてひっくり返せば出来上がりので広島風よりは早く仕上がります。

それに焼きそばを入れると関西ではお好み焼きと呼ばずに『モダン焼き』と呼ぶそうです。

つまり、焼きそばを入れないものにソースとマヨネーズをかけて食べるのが関西風のお好み焼きなのです。

ちなみにソースは少し辛めで、マヨネーズの量が多めです。

イカやエビを入れる確率も関西風の方が若干高いです。

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なぜ違いが出来たのか

<引用元:http://heiwa-ga-ichiban.jp/sekai/hiroshima/index.html>より

お好み焼きが伝播するのにもともとは大阪と広島で違いがないように見えました。

でも実際には違いがあるのです。

その理由として順に説明すると、戦後の日本は深刻な食糧不足でコメの代わりに小麦が活躍しました。

その小麦粉で作ったものでできたのがお好み焼きであって、それが東京から大阪を経由して広島に伝わりました。

ただ、戦後の広島の現状は大阪よりもひどいものでした。

原子爆弾の投下によって原爆ドームを含む市の中心部は人が住めない状況が長く続きました。

家を焼かれ、住むところも失い、貧しい人が多かったからだとされています。

広島の人は大阪から伝わったお好み焼きをなるべく小麦粉使用量が少ない方法で作れないか考えました。

お腹いっぱいになるようにキャベツの山盛りとうどんやそばを混ぜて作ったことによって小麦粉使用量が減少し、その形が現在の広島のお好み焼き店で展開するそのモノのなごりなわけです。

どちらもおいしいけれども…

確かにどちらもおいしいお好み焼きです。

ただ、これを大阪を中心とする関西出身者と広島出身者にお好み焼きのルーツの話題をぶつけると、高確率で議論が沸き起こり下手すればケンカに発展してしまいます。

これはどちらも「お好み焼きが自分の出身地のソウルフードだ」と思い込んでいるからです。

同じ日本でも文化の違いがあることをこのお好み焼きで知ることになります。

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